公開日:
2020年5月13日最終更新日:
2021年10月6日【背景】
脳動静脈奇形(AVM)に対する塞栓術は,標準的な治療であるが,その合併症の頻度あるいはリスク因子については十分に解明されていない.本研究は,本邦の血管内治療の前向き登録であるJR-NET3の40,129件(2010~2014年)からAVMに対する血管内治療1,042件(788名)を抽出して解析したものである.臨床症状は出血70%,非出血性神経症状17%,無症状14%であった.SMグレードは,I: 17,II: 35,III: 26,IV: 14%.治療手順は摘出手術前処置が61%,定位放射線手術前処置が15%,塞栓術単独が22%.塞栓物質では液体が94%,コイルが16%で用いられた.
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