公開日:
2020年6月2日最終更新日:
2021年10月6日【背景】
これまで,転移性脳腫瘍に対する放射線治療のスタンダードは全脳照射(WBRT)であったが,全脳照射後に急速に進行する認知機能とQOLの低下は大きな問題であった.MayoクリニックのBrownらは,IMRTの技術を用いて,海馬を避けて全脳照射を行うHA(Hippocampal Avoidance)-WBRTを開発してきた.本研究は,HA-WBRTが転移性脳腫瘍患者の認知機能温存にとって有用であるかを調べるために北米112施設で行ったRCTである.対象は海馬に転移巣がない患者で,HA-WBRT+メマンチン群261例,WBRT+メマンチン群257例.
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