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2020年9月24日最終更新日:
2024年7月16日【背景】
グラスゴー・コーマ・スケール(GCS)は頭部外傷などの急性脳損傷において最も頻用される重症度評価である(文献1).しかし,挿管などのため,言語機能があっても発語出来ない患者では言語コンポーネントが欠測値となり,重症頭部外傷では20%のGCS評価が不可能という報告もある(文献2).エジンバラ大学などのチームは,頭部外傷に関するIMPACTデータベースの11,989例を基に,開眼と運動機能のスコア毎の言語スコアの分布を求めた.IMPACTデータベースでは全体の11%で言語データが欠落し,特に開眼がない(E1)と運動スコアが低い(M1~4)群で高頻度に欠落していた(73.6%,76.8%).
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