公開日:
2021年1月25日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
小児の難治性てんかんに対する手術療法の有用性は数多く報告されているが(文献1,2),手術療法が医療資源の消費に与えるreal world(実臨床)での影響はどうなのか.テキサス大学のPanらは,米国小児健康情報システム(PHIS)を基にこの問題を検討した.PHISデータベースから,2008年から2014年までの期間に手術療法を受けた2,106例(17.1%)と薬物のみで治療された10,186例(82.9%)の難治性てんかんの小児例(<18 y)が抽出された.この中から年齢・性・人種・保険・てんかん診断名・慢性疾患の有無等を傾向スコアリングでマッチさせた4,050例(2,025対)を選んで比較した.
ここから先は閲覧有料です。