マイクロRNA(miR-320e,miR-22)はグリオーマの診断と治療経過観察時の重要なバイオマーカーになる

公開日:

2021年1月25日  

最終更新日:

2021年3月5日

【背景】

諸臓器の癌で,血中mRNAは診断と治療経過のモニタリングに利用されつつあるが(文献1,2),グリオーマにおける位置づけは定まっていない.メルボルン大学脳外科チームは91例のグリオーマ患者の術前術後の血清中miRNAのプロフィールをNanostring社のnCounter®で解析した.対照は17例の健常コントロール.腫瘍の違いによるmiRNAの発現の違いを機械学習のランダムフォレスト解析で発見した.特異的なバイオマーカーの候補となったmiRNAについて,グリオーマ患者11例を対象に血液サンプルの液滴デジタルPCRを行い解析した.