公開日:
2021年1月11日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
慢性硬膜下血腫はありふれた疾患で多くは1回の穿頭洗浄術で寛解するが,なかには再発を繰り返す例もある.慢性硬膜下血腫に対する薬物療法としてはステロイドホルモン(グルココルチコイド),トラネキサム酸,スタチン,五苓散などが試されているが(文献1,2,3,4,5),レベルの高いエビデンスはない.本研究は英国の多施設共同で実施されたRCTである.対象は慢性硬膜下血腫の診断で入院した748例(平均74歳).375例(Dx群)にはデキサメタゾン(初日から3日間は8 mg×2回/日,その後14日目の2 mg ×1回まで漸減)が投与され,373例には偽薬が投与された.
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