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2021年1月11日最終更新日:
2021年12月17日【背景】
慢性硬膜下血腫の多くは穿頭洗浄術あるいは穿頭ドレナージで治癒するが,再発は10%前後と決して稀ではない.再発予防効果に期待してデキサメタゾン,トラネキサム酸,スタチン,ACE阻害剤などが,また日本では経験的に五苓散が使用されているが,質の高いエビデンスには乏しい.飯塚病院のYamadaらは慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術後の232例をランダムに3群に分けて,手術の翌日から72例にトラネキサム酸750 mg/日を,78例に五苓散7.5 g/日を3ヵ月間投与し,82例にはいずれも投与しなかった.初回手術後3ヵ月間の再発(=再手術)頻度,CT上の血腫量を3群間で比較した.
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