トラネキサム酸は慢性硬膜下血腫術後の血腫量を早期に減少させる

公開日:

2021年1月11日  

最終更新日:

2021年2月13日

【背景】

慢性硬膜下血腫の多くは穿頭洗浄術あるいは穿頭ドレナージで治癒するが,再発は10%前後と決して稀ではない.再発予防効果に期待してデキサメタゾン,トラネキサム酸,スタチン,ACE阻害剤などが,また日本では経験的に五苓散が使用されているが,質の高いエビデンスには乏しい.飯塚病院のYamadaらは慢性硬膜下血腫穿頭洗浄術後の232例をランダムに3群に分けて,手術の翌日から72例にトラネキサム酸750 mg/日を,78例に五苓散7.5 g/日を3ヵ月間投与し,82例にはいずれも投与しなかった.初回手術後3ヵ月間の再発(=再手術)頻度,CT上の血腫量を3群間で比較した.