高齢者の無症状・軽微症状髄膜腫に対する手術のリスク:DPCデータ6,628例の検討から

公開日:

2021年3月1日  

最終更新日:

2021年12月17日

【背景】

高齢者で無症状あるいは軽微な症状のみを示す髄膜腫(AMSMs)は稀ではない(文献1).広島大学のIkawaらはAMSMsに対する適切な管理方法を明らかにするために日本のDPCデータベースを用いて手術リスクを解析した.対象は2010年7月から2015年3月までにDPC病院で手術が実施され,腫瘍の存在部位など必須の臨床情報が得られた患者のうち術前のバーセルインデックス(BI,日常生活動作指数)が100(全自立)の連続6,628例(非高齢[65歳未満]3,887例,前期高齢[65-74歳]1,941例,高齢[75歳以上]800例).