小児におけるシャント造設時の脳室内抗生剤投与は感染とシャント再建術を減らせるか

公開日:

2021年3月2日  

最終更新日:

2021年3月22日

【背景】

脳室腹腔(VP)シャント手術は小児水頭症に対する治療の第一選択であるが,感染によって再建術を余儀なくされることは多い.NYマウント・サイナイ病院のLakomkinは全米100以上の病院を対象とした小児のCSFシャント登録データベース(2016~2017年)から初回VPシャント手術を抽出して,術後シャント感染に寄与する因子を検討した.対象症例は2,007例で年齢中央値5.3年.水頭症の原因は先天性(33.8%),未熟児脳室内出血(21.3%)などであった.初回シャント手術時の抗生剤脳室内投与は520例(25.9%)で実施されていた.