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2021年7月24日最終更新日:
2022年2月14日【背景】
脳卒中後疼痛(CPSP)のコントロールには難渋する症例が多い.これに対する脊髄刺激(SCS)は1990年代から行われているがその評価は一定してはいない.大阪大学のHosomiらは日本国内6センターで脳卒中後疼痛に対してSCSが実施された166例(平均63.4歳)を対象に有用性の評価を行った.原因疾患は77%が脳出血で残りが脳梗塞,障害部位は視床43%,被殻37%,以下脳幹,内方後脚などが続いた.痛みの程度はVAS(0~10)で,改善度はPGICスケール(7段階,非常に良くなった~非常に悪くなった)で評価した.ベースラインのVASは8.2であった.163例に試験刺激が行われた.
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