公開日:
2021年7月24日最終更新日:
2022年2月14日【背景】
中枢性神経細胞腫(CN)はWHO grade2の比較的良性の腫瘍であるが,腫瘍はモンロー孔近傍から発生し,側脳室内面と強く癒着しており全摘出は意外に難しい(文献1,2).一方,定位手術的照射(SRS)を含む放射線照射への感受性が高いことは報告されているが(文献3~6),多数例での検討はなく,その正確な評価は困難であった.本研究はバージニア大学など世界10施設が参加した後ろ向き研究で,CNに対するSRS(ガンマナイフかサイバーナイフによる1回照射)の意義を検討した.対象は60例で,年齢中央値は30歳.診断は92%が病理所見,8%は画像所見に基づいた.腫瘍体積は中央値5.9 cm³,腫瘍辺縁線量は中央値13 Gyであった.
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