LRRK2のG2019S変異を有する遺伝性パーキンソン病患者に対する脳深部刺激

公開日:

2022年8月10日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

LRRK2は,常染色体優性パーキンソン病(PD)の発症に関わるプロテインキナーゼである.本研究はLRRK2のPD関連変異体12種類のうち最も頻度の高いG2019S変異陽性PD(LRRK2-PD)と特発性PD(IPD)の臨床症状と脳深部刺激(DBS)に対する反応の違いを検討したものである.対象はLRRK2-PD患者87人とDBSを受けたIPD患者14人.LRRK2-PD患者のうちDBSを受けた13人は,DBSを受けなかった74人に比較して有意に発症年齢が若く(49.2 vs 61.6歳),病悩期間が長く,ジスキネジアの合併が多く,発病時において振戦が少なかった.