機械的血栓回収術単独はブリッジ治療に対して非劣性を示さず:オセアニア・中国等におけるDIRECT-SAFE試験の295例

公開日:

2022年7月23日  

最終更新日:

2022年9月20日

【背景】

現在,急性期脳主幹動脈閉塞に対しては,血栓溶解剤静注に続いて機械的血栓回収治療(MT)を行うブリッジ治療が勧められている.血栓溶解剤静注をスキップしたMT単独治療がブリッジ治療に対して非劣性であるか否かを検討した過去の4つのRCTは結果の一致を見ていない.本試験はオーストラリア,ニュージーランド,中国,ベトナムの25のセンターで2018年から3年間で実施された非劣性検定のRCTである.148例がMT単独,147例がブリッジ治療に割り当てられた.血栓溶解剤としてはアルテプラーゼが83%,テネクテプラーゼが17%で用いられた.MTには主としてステントリトリーバーが用いられた.