公開日:
2022年8月10日最終更新日:
2022年9月20日【背景】
脳底動脈閉塞(BAO)は全脳主幹動脈急性閉塞の約10%を占めており,その予後は極めて悪く,死亡率は50%に達する.BAOに機械的血栓回収術(MT)を行うことで,劇的な症状改善が得られることがあることは良く知られている.しかし,2022年8月段階ではBAOに対するMTの有効性は確立していない.もしかするとそれには血栓回収の手技が影響しているかも知れない.本稿は,BAOに対するMTの過去の8報告693例を対象に,MTにおける手技の選択が治療結果に及ぼす影響を検討したメタアナリシスである.第一選択手技として,457例ではステントリトリーバー(SR)が,236例では直接吸引法(DA)が選択されていた.
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