脳動脈瘤に対するステント補助下コイル塞栓術後の抗血小板剤はいつまで続けるべきか:名古屋大学における240例の長期追跡結果

公開日:

2022年8月26日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

ステント補助下の動脈瘤コイル塞栓(SACE)後の患者に対する抗血小板剤投与をいつまで続けるべきかは,まだ結論が出ていない.名古屋大学脳外科のチームは,SACE後1年以上経過観察した患者240例(平均年齢60.3歳,男性84例)を後方視的に解析して,この問題を検討した.動脈瘤径は平均10.2 mm.112例はEnterprize 1か2,53例はLVIS Jr.かLVIS,55例はNeuroform EZかAtlas,20例では複数のステントが使用された.治療前2週間から治療後6~12ヵ月まではアスピリン100 mgとクロピドグレル75 mgによるDAPTが行われ,その後SAPTに移行した.