症候性海綿状血管腫の今後の神経学的イベント再発を正確に予測出来るか:BLED2スコアの提唱

公開日:

2022年8月26日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

脳海綿状血管腫(CCM)の出血や症候化のリスク因子として,病変のサイズ,部位,DVAの併存の有無,性,年齢などが報告されているが(文献1~7),患者カウンセリングや治療方針の決定に必要な包括的なリスク評価システムはなかった.本稿はイスラエル国の2施設で実施された前向き登録,後ろ向き解析研究で,症候性CCMによるその後の神経学的イベント再発を予測するスコアリング・システムの開発を目指したものである.対象は症候性(出血の有無に関係なく)の成人CCMで,MRIで経過観察が行われた126例(年齢中央値44歳).CCMに起因する症状出現から診断(登録)までの期間は中央値3ヵ月(IQR:1~12).