慢性硬膜下血腫に対する最良の手術法は何か:3種類比較のRCT(ベルギーCONSORT研究)

公開日:

2022年8月26日  

最終更新日:

2022年10月4日

【背景】

慢性硬膜下血腫に対する手術法には,穿頭手術(BHC),ミニクラニオトミー(MC),ツイストドリル(TDC)の3種類がある.その優劣に関する報告は様々で(文献1,2,3,4),ベストな手術法についての結論は未だ出ていない.本稿はベルギー国の4大学で実施されたRCTの結果である.対象は245例で,割り当ては,BHC79例,MC84例,TDC82例であった.全例で,手術は全身麻酔下で実施され,硬膜下ドレーンは48時間留置した.術後追跡期間中央値は255日であった.手術時間はTDCが有意に短かった(平均手術時間,BHC52.9分,MC68.4分,TDC19.9分,p<.001).