脳底動脈の急性閉塞に対する12時間以内の血管内治療は良好な機能予後をもたらす:中国におけるATTENTION研究

公開日:

2022年10月25日  

最終更新日:

2023年1月24日

【背景】

脳底動脈急性閉塞に対する血栓回収治療の有効性のエビデンスは確立していない.
本稿は,中国36病院が参加したRCT(ATTENTION)の結果である.発症後12時間以内に確定診断された脳底動脈急性閉塞で,PC-ASPECTS≧8,NIHSS≧10の患者507例が登録され,2:1の割合で,血栓回収治療群と薬物治療単独(対照)群に無作為に割り付けられた.
340例がITT解析の対象となり,この中では226例が血栓回収群で,114例が対照群であった.NIHSS中央値は共に24点であった.経静脈的血栓溶解剤は31%と34%で使用された.一次アウトカムは発症90日目の機能予後良好(mRS≦3)とした.