公開日:
2022年11月21日最終更新日:
2023年1月24日【背景】
フローダイバージョン(FD)は当初,内頚動脈の大型動脈瘤に対して2011年にFDAで認可されたが,最近は比較的小型の動脈瘤や後方循環の動脈瘤に対しても応用が広がっている.しかし,FDと他の治療法とを比較したRCTは少ない(文献1,2).本FIAT研究は,2011年からの10年間にカナダ国の3センターで実施された実用的RCTである.対象は参加施設でFDが有効と考えられた脳動脈瘤の323症例である.このうち45例はFD以外では治療困難と判断されたためFDが実施された(FDレジストリー群).残りの278例はFDと標準治療(コイル,母動脈閉塞,クリップ,経過観察)に均等にランダム割り付けされた.
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