ライセート導入樹状細胞ワクチン療法は膠芽腫患者の生存期間を延長する:外部コントロール対照第3相試験の結果(NCT00045968)

公開日:

2022年12月20日  

最終更新日:

2023年2月14日

【背景】

近年他の癌種では自己腫瘍溶解液(ライセート)を導入した樹状細胞(DC)ワクチン療法(DCVax-L)の有効性が報告されている.本稿は,膠芽腫におけるDCVax-Lの有効性を検証した第3相前向き試験である(米国など4ヵ国94施設).対象は18~70歳の新規膠芽腫で,KPS70以上,余命8週間以上と推測された症例.期間は2007年からの約8年.331症例が登録され,手術後の標準治療(放射線+テモゾロミド)後,DCVax-L群(232例)かプラセボ群(99例)に無作為割付された.同時期に初発膠芽腫に対して標準治療が実施された5報告1,366例を外部コントロール群(初発膠芽腫ECP群)とした.