パーキンソン病に対する集束超音波による淡蒼球内節破壊術:世界16施設94例のRCT

公開日:

2023年3月27日  

最終更新日:

2023年7月11日

【背景】

集束超音波による視床Vim核破壊術は本態性振戦に対する治療として普及しつつある(文献1,2).
本稿は北米,欧州,アジアの16施設で実施されたパーキンソン病に対する淡蒼球の収束超音波破壊術のシャム手術対照RCTである.対象はジスキネジアか日内変動とオフ・メディケーション時の運動障害を示すパーキンソン病患者94例で,実手術とシャム手術が3:1の割合で無作為に割り当てられた.破壊手術は症状の強い側の反対側淡蒼球内節に対して行われた.一次アウトカムはオフ・メディケーション時のMDS-UPDRS運動スコア(III)か,オン・メディケーション時のUDysRSの3ポイント以上の低下(症状改善)とした.