治療された未破裂動脈瘤のサイズの変遷:1987-2021年の35,150例

公開日:

2023年5月24日  

最終更新日:

2023年7月11日

【背景】

小型の未破裂動脈瘤の破裂リスクは低いが(文献1,2),破裂した動脈瘤のサイズは小さなものが多い(文献3,4,5).このパラドックスは未破裂動脈瘤治療適応の決定をより複雑化している(文献6).一方,未破裂動脈瘤治療における効果と安全性は徐々に向上している.それでは,治療の対象となった未破裂動脈瘤のサイズはどのように変化しているのか.ベス・イスラエル・ディーコネス医療センター脳外科などのチームは,過去に報告された240研究を基に,1987-2021年に治療された未破裂脳動脈瘤35,150例(平均55.5歳,女性70.7%)のサイズの経年的変化を求めた.全症例の動脈瘤径の加重平均は7.4 mm.