公開日:
2023年6月6日最終更新日:
2023年7月11日【背景】
本態性振戦やパーキンソン病に対するMRIガイド下集束超音波治療(MRgFUS)が普及しつつある.本稿はJeanmonod Dが率いるスイス国ゾロトゥルン市の超音波機能的脳神経外科センターにおける神経因性疼痛に対するMRgFUSの治療効果に関する報告である.対象は過去11年間に慢性難治性の神経因性疼痛に対して実施された,視床外側中心核に対するMRgFUS55症例63回で,48例では両側の,7例では疼痛と反対側の視床外側中心核破壊術が行われた.再治療は8例に実施された.平均経過観察期間は55ヵ月であった.有害事象としては,1例で上口唇の感覚低下が出現した.
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