公開日:
2023年6月26日最終更新日:
2023年9月13日【背景】
岡山大学のMandaiらによって初めて報告された慢性硬膜下血腫に対する中硬膜動脈塞栓術(文献1)は,その後欧米,韓国などで徐々に普及しつつある.
本稿はジョンズ・ホプキンズ大学脳外科Sattariらによる,既報9論文1,523例のメタアナリシスである.337例(22.2%)が中硬膜動脈塞栓術を,1,186例(77.8%)が従来型治療(手術あるいは経過観察)を受けた.治療失敗とは残存血腫厚が10 mm以上,血腫厚10 mm以上の再発,救援手術(血腫ドレナージ手術)の必要性のいずれかと定義した.主要アウトカムは治療失敗と救援手術の必要性単独とした.
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