橋正中腹側に存在する海綿状血管腫に対する経蝶形骨経斜台的摘出術

公開日:

2023年9月28日  

最終更新日:

2023年11月28日

【背景】

脳幹の海綿状血管腫(CM)の再出血率は他部位に比較して高い(文献1,2,3).このため,出血を伴う症候性脳幹CMに対しては積極的摘出が実施されている(文献4,5).多くの手術アプローチが考案され,それらの有効性が報告されているが(文献1,4,5,6),脳幹の正中腹側に存在するCMの安全な摘出は困難である.近年,脳幹腹側のCMに対する内視鏡下-経蝶形骨経斜台的摘出術(eTSTCA)が導入されてきたが,いずれも1-2例のケースレポートに留まっている.本稿は橋正中腹側のCMに対するeTSTCAの連続5例の報告である.