rADC値の低い髄膜腫は成長速度が速い

公開日:

2023年9月28日  

最終更新日:

2023年11月28日

【背景】

無症候性髄膜腫の成長速度の予測は治療の要否や治療法を決定する上で重要である.
中国福建医科大学放射線科などのチームはMRI上の相対的見かけの拡散係数(rADC)と腫瘍成長速度の関係を後方視的に解析した.研究コホートは2011年7月以降に診断され2019年7月まで経過観察された無症候性髄膜腫の連続64例(女性47例,平均62.2歳).内部検証コホートは2019年8月以降に診断され2021年7月まで経過観察された無症候性髄膜腫の16例.腫瘍増大はRANO基準に基づき,最大直径と最大垂直直径の積が25%以上増加したものと定義した.追跡期間中に研究コホートで20例,検証コホートで6例が増大した.