急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法後の機能予後はアルテプラーゼよりもレテプラーゼの方が良好,しかし---: 中国のRAISE試験

公開日:

2024年7月13日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法の主役はアルテプラーゼであるが,新規の血栓溶解剤テネクテプラーゼがアルテプラーゼよりも有効性が高いことは,いくつかのRCTやメタアナリシスで示されている(文献1,2,3).本研究は,遺伝子組換え型プラスミノーゲン活性化因子レテプラーゼとアルテプラーゼの効果を比較した中国62施設によるRCT(RAISE試験)である.脳梗塞発症後4.5時間以内にランダム化が可能であった1,412例をレテプラーゼ群(最初に18 mgボーラス+30分後に18 mgボーラス)707例とアルテプラーゼ群(0.9 mg/kg,最初に10%をボーラス+残りを1時間で点滴)705例に無作為に割り付けた.