頚部内頚動脈狭窄に対するステント留置後の再狭窄のリスク因子は何か:バッファロー大学の12年間632例の検討

公開日:

2024年8月9日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

頚部内頚動脈狭窄に対するステント留置術(CAS)は次第に普及しつつあるが,ステント内再狭窄は4-30%と稀ではない(文献1,2,3).バッファロー大学脳外科は2010年以降の12年間で実施したCASの連続1,017側からタンデム病変などを除外した738側(632例)を対象に再狭窄の頻度とリスク因子の解析を行った.632例の平均年齢は69歳,過去か現在の喫煙者は64.6%であった.ステント後早期の狭窄残存率は平均19±16(SD)%であった.画像による追跡期間中央値は797日(IQR:714-912日).
超音波ドップラーで,ステント側の内頚動脈の狭窄率が >70%となった場合に再狭窄と診断した.