複数のブレブを有する動脈瘤でも造影MR-ベッセル・ウォール・イメージング(VWI)で破裂したブレブを特定できる:東北大学

公開日:

2024年10月16日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

複数のブレブを有する破裂動脈瘤において,破裂したブレブの術前予測が可能になれば,クリッピング手術はより安全に実施できるはずである.東北大学のOmodakaらは,2014年以降の7年間でクリッピング術を行った複数のブレブを有する破裂動脈瘤の連続45個を対象に,破裂ブレブ推定における,血管壁イメージングである造影MR-Vessel Wall Imaging(VWI)での動脈瘤壁造影効果(AWE)の意義を検討した.実際に術中所見から破裂ブレブが特定できたのは,72ブレブを有する31動脈瘤であった.AWEの程度は下垂体茎の造影効果を基準とする造影効果比(CR-stalk)で表した.