造影DANTE T1-SPACE MRIはフローダイバージョン(FD)後のDSAに代わり得るか

公開日:

2024年11月14日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

脳動脈瘤に対するフローダイバージョン(FD)後の瘤内残存血流や母動脈の開存の評価には,通常のMRAでは十分な分解能が得られないため,侵襲的なDSA検査に頼ることが多い.近年開発されたDANTE T1-SPACE(Siemens社)は高分解能で,血流信号抑制が強く,金属アーチファクトが少ない血管壁イメージング法であり,種々の頭蓋内血管病変の評価に使用され始めている(文献1-4).
京都大学脳外科のチームは,自験のFD治療後の26動脈瘤(23症例)を対象に,DSAと造影DANTE T1-SPACEを,術後6ヵ月と1年目に撮像し(合計45検査ポイント),DSAを基準としてその有効性を評価した.