通常のT2-FLAIRミスマッチではなくスーパーT2-FLAIRミスマッチがIDH変異型星細胞腫の予後良好のサインである

公開日:

2024年11月29日  

最終更新日:

2025年1月7日

【背景】

IDH変異を有し,1p/19q共欠失を有さないびまん性グリオーマはIDH変異型星細胞腫と称される.近年,術前MRIにおけるT2-FLAIRミスマッチがIDH変異型星細胞腫を高い特異性で予測することが報告されてきた(文献1,2,3).しかし,T2-FLAIRミスマッチが,必ずしも予後と相関しないことも報告されている(文献1,4).広島大学のOzonoらは,T2高信号の内部に存在する,のう胞成分ではないが,FLAIRで明瞭な低信号を示す部分に注目し,この部分をスーパーT2-FLAIRミスマッチ・サインと称し,通常のT2-FLAIRミスマッチ・サインと比較してその臨床的意義を検討した.