破裂動脈瘤を夜間帯に治療すると転帰は不良:ウィスコンシン大学付属病院の493例の解析から

公開日:

2025年1月4日  

最終更新日:

2025年2月26日

【背景】

脳動脈瘤破裂急性期症例では緊急治療を行うことも多いが,夜間にさしかかっても,そのまま治療に入るのか,翌朝まで待つのか,悩むことは多い.ウィスコンシン大学付属病院のチームは,2006年から2020年の間,発症24時間以内に治療を行った破裂動脈瘤493例を解析して時間外治療が転帰に与える影響を検討した.治療時間の50%以上が夜10時から朝7時までの間であった夜間帯治療は78例(15.8%)で,415例(84.2%)は日勤帯治療であった.血管内手術と開頭手術は両群ともほぼ半々であった.WFNSグレード,Fisherグレード,治療前の再破裂率,動脈瘤のサイズ,後方循環系動脈瘤の割合,治療時間は両群間で差はなかった.