既存のAVM破裂予測スコアはあんまりあてにならない:ペルー国立サンマルコス大学の258例による外部検証

公開日:

2025年8月23日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

脳動静奇形の破裂予測スコアリング・システムはいくつか報告されているが,それらのシステムに関する別施設での外部検証や比較は少ない.ペルー・サンマルコス大学などのチームは,2010年からの10年間で経験した自験の脳動静脈奇形258例(269病変)を基に,既報のスコアリング・システムの外部検証を行った.検証したシステム(リスク因子)はNataf(深部静脈流出,流出静脈の狭窄,流入動脈数/流出静脈など),ARI(脳室周囲あるいは後頭蓋窩局在,単一流出静脈,流出静脈の蛇行),R2eD AVM(非白人,深部局在,サイズ <3 cm,深部静脈流出,単一動脈供給),VALE(脳室系関与,静脈瘤,深部局在,深部静脈流出)の4個である(文献1-4).