ドイツにおける下垂体炎の治療:ステロイドパルスは再発を防げない

公開日:

2016年8月19日  

最終更新日:

2017年6月9日

Treatment of Primary Hypophysitis in Germany.

Author:

Honegger J  et al.

Affiliation:

Department of Neurosurgery, University of Tuebingen, Tuebingen, Germany.

⇒ PubMedで読む[PMID:26091204]

ジャーナル名:J Clin Endocrinol Metab.
発行年月:2015 Sep
巻数:100(9)
開始ページ:3460

【背景】

ドイツ内分泌学会下垂体ワーキンググループは下垂体炎の治療アウトカム,副作用,再発率を明らかにするために横断的観察研究を行った(n=76).

【結論】

単純観察(30例)のみでは腫瘤縮小46%,不変27%,増大27%,下垂体機能改善は27%で認められた.下垂体機能悪化は腫瘤が増大した例にのみ認められた.ステロイド(29例)への反応は良好で65%が縮小,31%が不変,3%のみが増大した.ただし,再発率は41%と高率で,ステロイド投与期間と逆相関しなかった.手術例でも25%は再発した.

【評価】

経過観察だけでも自然消退が多い.ステロイドは効果的だが,副作用も多く,再発は約半数.著者らは,症状が重篤あるいは進行性でなければ,経過観察を推奨する.今後.前向きのRCTで検証されるべき観察結果である.

執筆者: 

有田和徳

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