Vol.1, No.3, P.8 公開日:
2016年12月13日最終更新日:
2021年1月18日Endoscopic endonasal versus microsurgical transphenoidal approach for growth hormone-secreting pituitary adenomas - systematic review and meta-analysis.
Author:
Phan K et al.Affiliation:
NeuroSpine Surgery Research Group (NSURG), Prince of Wales Private Hospital, Sydney, Australiaジャーナル名: | World Neurosurg. |
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発行年月: | 2017 Jan |
巻数: | 97 |
開始ページ: | 398 |
【背景】
先端巨大症に対する手術療法における内視鏡手術と顕微鏡下手術の有効性を検討するメタ解析を行った.対象は31論文,顕微鏡下手術2,137例,内視鏡下手術950例.
【結論】
顕微鏡下手術群の方が甲状腺機能低下を示す可能性が低く(10.7% vs. 19.1%,p=0.033),マクロアデノーマが少なく(66.9% vs. 83.8%,p<0.001),海綿静脈洞浸潤が少なく(21.3% vs.44.4%,p=0.036),腫瘍体積が小さかった(17.84 mm³ vs. 20.54mm³,p=0.012).内視鏡下手術群の方が,非浸潤型マクロアデノーマにおける術後寛解率は高かった(83.8% vs. 66.9%,p<0.001).内視鏡下手術群の方が術後副鼻腔炎(15.6% vs. 2.6%,p<0.001)と術中髄液漏は多く(21.6% vs. 1.0%,p=0.022),髄膜炎は少なかった(0.7% vs. 1.7%,p=0.027).
【評価】
予想された結果であるが,顕微鏡下手術群の方が少し実施時期が古く,画像診断の精度が高くなかった可能性がある.また,内分泌学的診断技術,術後治癒判定基準の時代による変遷も考慮しておかなければならない.
執筆者:
有田和徳関連文献
参考サマリー