クッシング病に対する2段階手術戦略:その功罪

公開日:

2018年12月28日  

最終更新日:

2021年3月11日

【背景】

クッシング病の術後早期に血中コルチゾル値が正常(normal)や高値(supra-normal)を呈する非寛解例に対しては早期手術が推奨されているが(文献1,2),適応の決定は難しい.ワシントン大学のMaybergらは手術後の血中コルチゾル値の変遷から,早期に非寛解を発見する方法とその妥当性を検討した.彼らは,手術後6時間毎に血中コルチゾル値を測定し,その値によって非寛解と判断された患者では早期に再手術を実施するという2段階手術プロトコールを実施した.N=81.