公開日:
2019年8月6日最終更新日:
2021年2月24日【背景】
Knospらの側方進展のグレーディングでは,下垂体腺腫が内頸動脈海綿静洞部分と海綿静脈洞上部分の外側縁を結んだ線より外側に進展したものはGrade3であり,腺腫が内頸動脈海綿静洞部分を完全に取り囲んでいるのがGrade4である.本稿はGrade3のうち,内頸動脈の上方スペースに進展したGrade3Aと下方スペースに進展したGrade3Bの違いを検討したものである.対象はウィーン大学で経験したGrade3(3A:61例,3B:18例)とGrade4(27例)の連続106例(機能性腺腫23例,非機能性腺腫83例).海綿静脈洞浸潤の判断は,内視鏡下手術における術中観察による判断とした.
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