白血球分画など一般採血の結果で下垂体腺腫の予後が推定出来る

公開日:

2021年2月13日  

最終更新日:

2021年5月29日

【背景】

CBC,CRPなど一般採血検査データとそれらの組み合わせのスコアが癌や悪性脳腫瘍の予後推定に役立つことが報告されている(文献1,2,3).下垂体腺腫ではどうか.ライデン大学のチームは424例の下垂体腺腫を対象にこの問題を検討した.
使用した指標はNLR(好中球数/リンパ球数),PLR(血小板数/リンパ球数),LMR(リンパ球数/単球数),SII(全身免疫炎症指数:血小板数×好中球数/リンパ球数),NPS(好中球数と血小板数の関係[0~2点]),PNI(予後栄養指標:アルブミン値[g/L]+リンパ球数×5),GPS(グラスゴー予後スコア:CRP値とアルブミン値の関係[0~2点])の7種類.