サイレント・コルチコトロフ下垂体腫瘍(SCT)の臨床像:29報告985例のメタアナリシス

公開日:

2024年7月29日  

最終更新日:

2024年10月5日

【背景】

サイレント・コルチコトロフ下垂体腫瘍(SCT)は2017年に発行されたWHO内分泌臓器腫瘍の分類(第4版)で定義された腫瘍である(文献1,2).SCTはT-pit系統の腫瘍で免疫組織学的にはACTH産生能を示すことが多いが,ACTH過剰症は伴わないため,いわゆる非機能性下垂体腫瘍(NFT)に入る.SCTは他のNFTと比較してよりアグレッシブな腫瘍であることが報告されているが,その病態は十分に明らかにはなっていない.本研究は2010年以降の29報告985例のメタアナリシスで,SCT以外のNFTや機能性コルチコトロフ下垂体腫瘍(FCT)と対比しながらその臨床像を明らかにしようとしている.