LHRH反応型の成長ホルモン産生下垂体腫瘍(PitNET)の病態と生物学的背景:大阪大学の33例

公開日:

2024年11月16日  

最終更新日:

2025年10月16日

【背景】

以前から成長ホルモン産生下垂体腫瘍(PitNET)=先端巨大症の中には,LHRH投与に反応してGH値が上昇するものがあることが知られていた.しかし,このLHRH反応型先端巨大症の臨床像と生物学的な背景は明確ではなかった.
大阪大学内分泌代謝科などのチームは2004年以降に治療した先端巨大症114例からLHRH反応型33例を抽出し,非反応型81例と比較した.LHRH 0.1 mg投与後にGH血中濃度が30%以上上昇するものをLHRH反応型と定義した.LHRH反応型ではGH上昇幅は中央値71%であった.
年齢,性,GH,IGF-1,LH,FSHの血中濃度,IGF-1 SDスコアは2群間で差はなかった.