免疫チェックポイント阻害剤はIDH変異型グリオーマに効きにくい?

Vol.2, No.4, P.1 公開日:

2017年7月1日  

最終更新日:

2021年2月1日

【背景】

近年,腫瘍浸潤リンパ球(TIL)やPD-L1は,免疫チェックポイント阻害薬の標的として注目されている.ウィーン大学のBerghoffらは43例のWHO grade Ⅱ/Ⅲグリオーマ(IDH変異型39例,IDH野生型4例)と131例のGBM(IDH変異型14例,IDH野生型117例)症例を対象に,TILの浸潤とPD-L1の発現を評価した.PD-L1遺伝子発現量は,The Cancer Genome Atlas(TCGA)のびまん性グリオーマ667症例(WHO gradeⅡ-Ⅳ)で評価した.