Vol.2, No.4, P.12 公開日:
2017年8月9日最終更新日:
2021年2月1日【背景】
未破裂脳動静脈奇形に対する定位放射線治療(γナイフ)の有効性を評価するためには,治療後長期間を経過した症例を対象として検討する必要がある.2014年に発表された未破裂脳動静脈奇形に関するランダム化試験“ARUBA研究”は,定位放射線治療を含む積極的治療群では保存的治療群よりイベント=「症候性脳卒中または死亡」発生率が高いという結果が出て,積極的治療に対して疑問を投げかけるものになった(参考文献1).しかしARUBA研究の患者追跡期間は3年と短く,治療モダリティも統一されていないため,批判も多い.
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