Vol.2, No.4, P.22 公開日:
2017年8月31日最終更新日:
2021年2月3日【背景】
頭蓋形成術は重症頭部外傷や広範囲脳梗塞後に対して行われる減圧開頭術後に施行されるが,これによるSSI(手術部位感染)のリスクは数%から25%と無視出来ない頻度である.最近,脊椎手術に対してのバンコマイシンパウダー(VCM)局所投与はSSIのリスクを低下させるという報告がされている.アイオワ大学のKingsleyらは,2008〜2014年の間にアイオワ大学で初回頭蓋形成術後の臨床データをまとめ,SSIの危険因子やVCM局所投与の有効性を調査した.258例中,92例(35.7%)はVCM局所投与を行い,166例(64.3%)は行わなかった.
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