公開日:
2017年11月12日最終更新日:
2021年2月4日【背景】
小児の難治性焦点性てんかんの脳では,健常対照に比較して,乏突起膠細胞様細胞(Oligodendroglia-like cells: OLC)が多いことが知られている(参考文献1,2).OLCは免疫組織学的にOlig 2強陽性であり,Olig 2弱陽性の成熟乏突起膠細胞,Neu陽性の神経細胞,GFAP陽性の星細胞と区別が可能である.トロント大学のSakumaらは,このOLCが多脳葉にわたるてんかん原性領域のリクルーティングに関わっているとの仮説を立て,小児の難治性焦点性てんかん症例の摘出組織を用いて検討した(n=30).
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