減圧開頭術前後の脳組織酸素分圧の変化は重症頭部外傷患者の予後を予想し得るか

公開日:

2017年11月21日  

最終更新日:

2021年2月4日

【背景】

重症外傷後脳損傷(TBI)における,減圧開頭術(DC)の効果と脳組織酸素分圧(PbtO2)の変化の関係を検討した.
初期の標準治療によっても頭蓋内圧(ICP)のコントロールが困難でICPが25 mmHg以上の中等症-重症頭部外傷患者42 例に減圧開頭術が実施された.26人が一側性,16人が両側性の減圧開頭術を受けた.障害が強い側の大脳半球で比較的健常に保たれている部位にプローブ(ICP/PbtO2同時測定ダブルルーメン)を挿入し,減圧開頭術前後の脳組織酸素分圧変化を観察した.受傷後6ヵ月後のGOSが4点と 5点を予後良好と判定した.