公開日:
2017年12月8日最終更新日:
2021年2月4日【背景】
局在性皮質形成異常症(FCD)は病変そのものにてんかん原性が存在し,その摘出は良好な発作コントロールをもたらす.一般に脳表のFCDでは,脳磁図(MEG)の電流双極子(ダイポール)はFCDの部位に重なるクラスターを示す.脳溝底部FCDは小さいながらも,やはり強いてんかん原性を示すが,MEGダイポール・クラスターの部位とFCDの部位との関係は充分に明らかにはなっていない.トロント大学のNakajimaらは,FCDタイプIIを有する小児患者(平均8.8歳)を対象に溝底部FCDと脳表FCDにおけるMEGクラスター部位を比較検討した(n=17例;脳溝底部FCD8例,脳表FCD9例).
ここから先は閲覧有料です。