末梢血白血球分画で脳腫瘍の診断が可能

公開日:

2017年12月19日  

最終更新日:

2021年2月4日

【背景】

悪性神経膠腫における治療中の白血球数,白血球分画の変動と治療転帰に相関があるという研究が相次いで発表され(文献1,2),本サマリーでも紹介した(文献3).中国福建医科大学のZhengらは治療前の白血球分画の簡単な解析で脳腫瘍の鑑別が可能か否かを後方視的に検討した.使用したパラメーターはNLR(好中球数/リンパ球数),dNLR(derived NLR:好中球数/[全白血球数-好中球数]),PLR(血小板数/リンパ球数),LMR(リンパ球数/単球数),PNI(予後栄養指標:アルブミン[g/L]+リンパ球数×5)の5つ(N=1,065;神経膠腫:750,聴神経腫瘍:44,髄膜腫:271).