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2018年1月3日最終更新日:
2021年2月6日【背景】
TTF(Tumor-treating fields)は,頭皮に電場を作り出す粘着性シートを貼り付け,腫瘍治療電場と呼ばれる電場を発生させることによって,膠芽腫細胞の分裂を抑制し,アポトーシスをもたらす.Stuppらは,既に先行論文において,315例の膠芽腫患者を対象としたRCT(NCT00916409)の中間解析で,TTFのOSとPFSに対する効果を報告している(文献1).本論文は,全登録患者695名を対象として,最終追跡の結果を解析して報告している.追跡期間の最短24ヵ月,中間値40ヵ月.対象は初期治療(放射線照射+同時的テモゾロミド投与)が終了した初発膠芽腫患者で,割り付けは2:1で行われ,TTF+テモゾロミド群:466例,テモゾロミド単独群:229例.両群ともテモゾロミドの投与サイクルは6-12コースであった.
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