広頸分岐部脳動脈瘤に対する“Ascent balloon microcatheter”を用いた単一カテーテルでの塞栓術は,体積塞栓率の向上および血栓塞栓症の回避を可能とする

公開日:

2018年3月9日  

最終更新日:

2021年2月8日

【背景】

ネックの広い(広頚)脳動脈瘤に対するコイル塞栓術は,ステントアシストやバルーンアシストといった補助手技を要する.複数本のカテーテルを使用し手技が複雑化することにより,血栓塞栓症のリスクや治療コストを増大させている.筆者らは,二重腔構造のバルーンカテーテルである"Ascent balloon"(コッドマン社製)を使用して,1 本のカテーテルで動脈瘤頸部をバルーン閉鎖しつつコイル挿入を行う手技を実施,その有効性と安全性を後方視的に検討した.